「暑中見舞いを描きましょう」

絵てがみの良さは、人と人との心をつなぐことにあります。あの人どうしてるだろうか、この暑い中、元気だろうか、自分は元気にしていますよ等々とか考えながら一枚のハガキに思いを込めましょう。
絵てがみを頂いた方は、また貴方に思いを馳せて下さることでしょう。
1.意外と大切、紙の選び方

どんな紙に描くかということは、実はとっても大切な事です。なぜなら、絵の仕上がりに関わってくるし、描き方、塗り方にも影響します。と言っても、紙はとても種類が多くて、選ぶのは迷われるところではないでしょうか。
以下、私が普段よく使うポストサイズの紙を列記しておきますので、参考にして頂ければと思います。
①ウオーターフォード水彩紙ホワイト
表面が強く、にじみも綺麗で発色も良いです。マスケットインク(白抜きインク)使用可。
価格は高めですが、それなりの価値ありです。
②ホワイトワトソン
にじみ、発色共に良いですが、表面が少し弱いです。消しゴム程度なら問題有りませんが、マスケットインク使用時には注意が必要です。乾いたマスケットインクを剥がすときに、紙の表面まで剥がれる恐れがありますので注意して下さい。マスキングテープ使用時もゆっくりと慎重に剝がさないと紙の表面が剥がれてきます。要注意です。価格は、ウオーターフォードよりも安価です。
初心者の方には、お薦めの水彩紙です。
③ヴィファール水彩紙/アルデバラン水彩紙
共に発色はまあまあ、にじみもそこそこ、表面弱し。
④画仙紙
絵手紙によく使われる紙です。消しゴムが使えないので慣れないと使いにくいかな。
とまあ、他にもたくさんあるのですが、きりがないのでまた違うページで紙の特集をしたいと思います。取りあえず、今日は「ホワイトワトソン水彩紙」を使います。
2.どこを描きたいですか?

お向かいさんから、またもやトマトを頂いたのでこれを描きます。赤いトマトと黄色いトマト。さて、この2つのトマトをハガキサイズにどう入れましょう。全体を描いても良いのですが、私は赤いトマトのヘタ部分が気になったのでここを中心にして描こうと思いました。大きくはみ出す絵になるので、ハガキの下に要らない紙を敷いて、ハガキからはみ出すように下絵を描きます。大胆にいきましょう!
【ポイント】
大きく画面からはみ出す絵を描くときは、ハガキの下に他の紙を敷いて全体を描けばデッサンの狂いが少なくなります。お試しあれ。
3.彩色の順番





4.完成です

消しゴム落款を押して完成です。さて、いかがでしたでしょうか?ヘタを描くことによってトマトに見えますね。隣の黄色いトマトはちょっと柿みたいですが、良いのです。黄色いトマトなのです。
さ、切手を貼って、ポストに入れに行きましょうかね。
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