水彩絵てがみ作成に役立つあれこれ

きまぐれ水彩画

皆さん、水彩絵てがみを続けて描かれていますか?
ここはどうしよう?とか、色が作れないとか悩まれていませんか?
ひとつの作品を作るということは大作であれハガキサイズであれ、大なり小なり苦労があります。
ここでは皆さんの作品制作の一助になるよう、画材や作画技術に関することを書いていきますね。



焼きそばパン

2023年12月2日
焼きそばを描きたくなって、焼きそばパンを買ってきました。お昼でお腹が空いたのですが、パンを見ながらじっと我慢。何とか描き上げて、「頂きまーっす!」パンが乾燥してしまってて「う~~ん」どうなんだろうか!?という、お味。
まあ、1枚描けたから、良いか(#^^#)
おっと、日の丸国旗は私が勝手に書き足したもので実際の商品には、付いていませんのでご注意を!
麺類の描き方のヒントは、「気合でひたすらに描く!」ですね。
描き方等の質問は、下記問い合わせからお願いします。


ドングリを描きます。

 20239月14
やっと朝晩に涼しさを感じるようになってきました。
地球温暖化から地球沸騰化へ。
毎年、夏の気温は上がって残暑も真夏並み。
それでもやっぱり、秋は来るのですね。
家の近くに落ちていたドングリ、これを描いてみましょう。

HBの鉛筆で軽く下描きします。
ドングリが主役なので大きく描き、葉は紙からはみ出さします。
紙全体に綺麗な水を引いて、薄めに溶いた絵の具を何色か、流し込みます。

下塗りが乾いたら、色々なグリーンを塗っていきましょう。
全体が塗れたら、ウルトラマリンにヴァーミリオンを混ぜて影の色を作り、ドングリと葉っぱの下に塗ります。

最後に文章を添えます。
「拾ったドングリ、秋の色」
「道に落ちてる小さい秋」
いろいろ考えましたが、最終的にこうなりました。
皆さんなら、どう書きますか?


BBQでの人気者「トウモロコシ」を描いてみた。

アルデバラン水彩紙 250g 透明水彩絵の具

 2023年8月27日
少し背景を塗って、文章を入れて完成です。
背景に色を置いたので、少し奥行き感が出ました。
バックは絶対に描かねばならないということはありません。あくまでもモチーフとのバランスで考えましょう。

アルデバラン水彩紙 250g

 2023年8月26日
夏はやっぱりBBQ!
みんなでバーベキューコンロを囲んで焼肉とビールなんて最高!
そんなBBQの食材の人気食材の一つにトウモロコシがありますね。焼いて醤油をかけても美味しいですし、トウモロコシご飯にしても良いですね。
そんなトウモロコシを描いてみました。
用紙は、アルデバラン水彩紙の250gです。

画仙紙ハガキ 200g

一枚、絵を描けたら、写真に撮ったりスキャンしたりしてPCに取り込みます。
取り込めたら、画像処理ソフトを使って色調整等を行ってから他の用紙にプリントして文字を入れます。
この画像は、画仙紙ハガキ200gにプリントしてから文字を入れています。

アルデバラン水彩紙250gにコピー

こちらは、原画と同じ用紙のアルデバラン水彩紙250gにコピー、文字を入れています。

プリントアウトした紙に文字を入れることは、文章を入れる練習にもなりますし、バランスを見ることもできます。ただ、原画のような色を出すことは難しいので色調整は必要となります。
それと、プリントする紙も厚すぎるとプリンターがうまく噛みこんでくれないことがあります。
今回のアルデバラン250gは少し厚かったようで、少しうまくいきませんでした。
プリンターにもよるのでしょうが、印刷するなら200g位までの厚さの用紙にした方が良いですね。

何かご質問がございましたら、問い合せフォームからお願いします。


これなら簡単に描けるかも!?

white watson 水彩紙 透明水彩絵の具

 2023年8月8日
 暑中見舞い、残暑見舞い用に西瓜を描いてみました。できるだけ簡単に描けるように動画を作ってみたので1枚描いて頂けたら嬉しいです。また、描けたら見せて下さいね。
まだまだ暑くなりそうです。ご自愛くださいね。

日本のメロン? 

2023年8月 ALDEBARAN水彩紙 透明水彩絵の具

 2023年8月7日
岐阜県の真桑村が名産地だそうで、だから真桑瓜。なるほどですね。子どもの頃、よく食べたような食べなかったような…。あんまり覚えていませんね。
正式名称「マクワウリ」、俗称「マッカ」。真桑からマッカと呼ばれるようになったのでしょうか。
昔の人は、確かに「マッカ」と呼んでました。
さて、絵の描き方ですが、特徴的な表面の模様を活かしながらハガキいっぱいに構図をとれたら良いですね。もちろん、ハガキからはみ出しても全然大丈夫!迫力が出て良いですね。
鉛筆で下描きができたら、下塗りにレモンイエローかカドミウムイエローを塗って、乾いたら模様を残しながら黄色と朱色、赤等の混色で塗っていきます。よく乾いたら、墨か絵の具の黒等で線を入れます。何となく野性味のような感じが出ると良いかなと少し乱雑に線を入れました。
切って見ると、種が面白いのでこれも描けたら良いなと思っています。
今日、友達が教えてくれたのですが、兵庫県の加古川市では「加古川メロン」と呼んで販売されているそうです。面白いですね。

スイカの思い出 

2023年8月  white watson水彩紙 透明水彩絵の具

 2023年8月6日
私が小学校1年生の時、お友達のお誕生会に招待されました。そのお家は、大きなお屋敷で、犬小屋も私の家より広いんじゃあないかと思われるぐらいでした。そのお誕生会で何をしたのかは全く覚えていませんが、覚えているのが唯一スイカです。
切って出されたスイカを食べるにあたって、私は普段の如く手で持ってかぶりつきましたが、その友達はスプーンで食べだしたのです。これには驚きました。「スイカって、スプーンで食べるんだ!」これは、ちょっとショックでした。子ども心に家の格の違いを見せつけられたように思いました。
今でもスイカを見るたび、その時の光景を鮮やかに思い出します。

暑中見舞いや残暑見舞いを印刷するには

夏は暑い!
みんな、元気にしているだろうか?
とくれば、そう!暑中見舞いの出番ですね。
今日は「描いた暑中見舞いを印刷するには!?」お話ししましょう。

使用画材:マルマン画用紙ハガキ・透明水彩絵の具使用

暑中見舞いは、7月7日頃~8月7日頃にかけて送るのが通例だそうです。
8月7日を過ぎるようでしたら、「残暑見舞い」として送れば良いですね。

さて、暑中見舞いの絵のお題としてはいろいろあります。スイカやメロン等の果物、キュウリやゴーヤ等の野菜、海水浴やお祭り風景等々、モチーフに困ることはないでしょう。

この絵のミニトマトは近所のJAで買ってきました。
可愛いので一枚描いて、暑中見舞いとしました。
このように、普段の何気ない物でも十分に絵になりますので先ずは目につく身近なものから描いていきましょう。

画仙紙ハガキにプリントアウト
 プリンター=ブラザー DCP-J587N

使用画材:マルマン画用紙ハガキサイズ 透明水彩絵の具

昔、PCやプリンターが無かったころ、50枚くらいの年賀状を毎年手描きしていました。いやあ、大変でしたね。1枚1枚絵を描いて、文字入れするんですものね。ところが、今ではプリントアウトで大量印刷ができます。便利になりました。
ありがたいですね。
で、実際プリントアウトする時、上の絵のようなモチーフが画面からはみ出すような図案でしたら、皆さんはプリンターの設定をどうしますか?
インクジェットプリンターでフチなし印刷(用紙の端までデザインが印刷されていること)に設定したいところなんですが、これには少しデメリットがあります。フチなし印刷のできるインクジェットプリンターの場合、フチなしで印刷する為にはハガキサイズ以上にインクを吹きつけて印刷します。そのはみ出たインクを吸収するのがプリンターに設置されたスポンジです。このスポンジのインク吸収容量が一定量を超えるとプリントする度に印刷物に汚れがつくようになります。こうなると、スポンジ交換の為にメーカーに修理出しとなって結構な費用が掛かってくるのです。
なので、プリントする場合、描きだす前に印刷設定をどうするか考えていた方が良いですね。
画仙紙ハガキにプリントアウト
 プリンター=ブラザー DCP-J587N

A.フチなし印刷の場合
B.フチあり印刷の場合
C.プリントすることを前提に構図を考えた場合

いかがでしょうか?
Aのフチなし印刷の場合は、原画のままに印刷できますが、Bのフチあり印刷の場合、絵の周りに白い余白が出来てしまいます。Cの場合は、フチなし印刷することを想定して図案を考えていますので原画のようです。
絵てがみですから、一枚一枚手描きが素晴らしいのですが、なかなかそうもいかないのが現実だと思います。大量に印刷する場合は印刷ショップにまわすのも一つの手です。市販のハガキに印刷してもらう場合はフチあり印刷になりますが、市販ハガキにこだわらなければフチなし印刷ができます。価格も印刷会社によっていろいろですので調べてみるのも楽しいですよ。年賀状にも使えますしね!
また、作品をスキャンして画像ソフトを使い、A4やA3のマット紙などの高画質紙に数枚を印刷してカッター等で切り離せばプリンターのスポンジを汚さずにフチなし印刷ができます。
画像編集ソフトには無料のものもありますので、試されても良いかも知れません。

同じモチーフを使って並べ方を変えたりして、何枚も描いてみましょう。


絵の具の白色

きょうは、透明水彩絵の具の白色についてお話しします。
絵の具セットを買うと、必ず入っている白色絵の具。
皆さんは、使っていますか?使われていませんか?
初心者が透明水彩画を習う時に先生から多分言われるであろうことの一つに「白色は使わないで!」という注意があると思います。
これは、初心者の方や油絵経験者の方には正解です。
何故なら、私たちが小学校から使っていた水彩絵の具が不透明絵の具であって、混色には白色絵の具を使っていたからです。色を作るのには、はたまた色を薄めるには白色を使うという固定観念が存在しているのですね。

それが、大人になって透明水彩絵の具を使って絵を描こうとすると頭の切り替えができずに混色に白色絵の具を使ってしまうということになるのです。実は、私の著作「水彩絵てがみ12weeks講座」のテキストにも白色絵の具はパレットの絵の具ポケットに出さないようにと書いてあります。
なぜだと思いますか?
これは、白色を混ぜて色を作ると不透明になってしまうからで、透明水彩絵の具を使う意味が半減してしまうからです。
折角、透明感ある水彩画や絵てがみを描こうとしているのに、不透明色を使ってしまうと最初のイメージから離れていってしまいます。
では、白いものを描くときにはどうするのか?
白い花を描こうとして白色を塗るのは間違いで、白色を表現するには紙の白地を使うのが正解です。
透明水彩画の中の一番明るい所は、紙の白地部分です。
だから、描きだす前にどこを塗り残して明暗を表現するのか、計画するのです。
何しろ、水彩は失敗すると後から修正しにくい技法です。
どう、紙の白地を残していくのか、考えねばなりません。

さて、ここまで透明水彩絵の具の白色は使わないように書いていると思われますが、これは透明水彩絵の具を使う際の基本的なことを身に付けるためで使ってはいけないということではありません。
実を言うと、私は結構白色絵の具を使っています。
パレットの絵の具ポケットには出していませんが、別の絵の具皿に使用する都度、絞り出して使っています。
パレットに出していると固まってしまって、使いづらくなってしまうからです。
では、どんな時に使うのか?
主に、光の反射部分ですね。
リンゴの光っている部分とか、コップやお皿の光っている部分等に少量使います。
また敢えて不透明感を出したい時には、白色を他の色と混ぜて色を作ったりしています。

◆透明水彩絵の具の白色の種類
主に「チタニウムホワイト」と「チャイニーズホワイト」とになります。
何が違うのかと言えば、不透明度の違いでしょう。
チタニウムホワイトの方が隠蔽力が強いので、反射している光等を表現するのに向いています。
チャイニーズホワイトの方は、チタニウムホワイト程の隠蔽力は無いので混色する時の白色絵の具に向いています。
とは言え、こうせねばならないという決まりはないので、いろいろ試してみて自分なりの絵の具の使い方、塗り方を研究すると面白いと思います。
こんなやり方有りました!というご連絡をお待ちしています。
                                       2023年6月29日


FaceBookにもいろいろと記事がありますので、よろしければご覧ください。


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