紫の貴公子 ナスビ
焼いても煮ても炒めても、美味しい茄子。梅雨が明ける頃には価格も下がり、私には嬉しい野菜です。なすびの煮びたしは毎日のおかずで、どんだけ食べてるのかいな?という程、お世話になっております。なので、これを描かないという手はないのです。
制作過程を動画で見ることが出来ます。
1.位置を決めましょう
さて、茄子は丸いので転がります。コロコロされると描きにくくて仕方ないので、ティッシュ等(爪楊枝でも何でもかまいません)を茄子の下に詰めて固定します。
2.大胆に下塗りです
茄子はかなり単純な形なので、下描き無しでいきなり絵の具で描いていきましょう。黄色を薄めに水で溶いて、茄の形に塗ります。少々形が違っていても大丈夫。大胆に塗りましょう。
3.たらし込みの醍醐味
下地の黄色が濡れているうちに、茄子に赤色を置きます
綺麗に塗らなくても大丈夫。下地が見えていたりしててもOK。まだらで良いですよ。
4.ハイライトを残す!少し難しい所です
まだ下地の黄色が濡れている状態で茄子に反射している光(ハイライト)を意識しながら、塗り残すように紫色を置いていきます。
5.茄子らしくなってきますよ
紫色がまだ濡れている状態で、茄子の色の濃い所に藍色を置きます。
丸い形と、陰を意識しながら色を落とし込んでいきましょう
雰囲気が出てきました。
6.ワンポイントが後で効いてきますよ
茄子の首の所に緑色(緑+黄土色少量)を塗ります。
7.ヘタを上手に描きましょう
一旦、しっかり乾かします。全体が乾いたら、ヘタの部分を描いていきましょう。
8.おしりもしっかり描いておきましょう
ヘタが描けたら、細筆を濡らしておしりの所の絵の具を擦って取ります。乾いたら、緑と黄土色の混色で塗っておきます。
9.色鉛筆出動
もう少し、茄子の色を濃くしたいのですが、ここに絵の具を上塗りすると下の色が溶けてきます。これを下の色が起きると言います。なので、色鉛筆で暗い色を足しましょう。青の濃い色が有ったらそれで、無ければ黒でも良いです。赤色で塗っても面白いかも知れません。
10.完成へ粛々と
文字を書いて、落款押して完成です。いやあ、画賛(文章)がなかなか出てきませんでした。絵を描いてから、2時間ぐらい掛かりました。「煮ても焼いても美味しい君は、夏野菜の王子様」とか、「煮ても焼いても炒めても、美味しい君は畑の万能選手」とか、「畑の紫式部」とか、良いのが浮かびません。と、突然、煮るなり焼くなりが浮かびました。あ、これが良いなということで「煮るなり焼くなり お好きにどうぞ」となりました。文字入れして、落款押して、ホッとしてたら、「煮るなり焼くなり、勝手にしやがれ」というのが浮かびました。う~ん、こっちの方が良かったかなぁといつもの如く反省です。あ、「煮るなと焼くなと…」きりが有りませんね。
「まとめ」
使用紙=アルデバラン水彩紙(ポストカード)
使用絵の具=レモンイエロー、イエローオーカー、ウルトラマリン、カーマイン、インディゴ、アースブラック他
水ナスを描いた動画をアップしておりますので、参考にどうぞ
制作を動画で見ることが出来ます。
コメント
動画で描いた茄子は水ナスを使いました。これが浅漬けには最高!
描いた後は、漬物です。
美味しかった~!
そうそう、この水ナス、近所のJAで一個75円でした。
そうそう
本当に三柴保さんと同じことを考えました。【うふふ】😁
能勢様
また茄子の季節がやってきますね。
沢山食べましょうね(*^_^*)