絵てがみの描き方【マスカット】

絵手紙シャインマスカット 水彩絵てがみの描き方
透明水彩で描くシャインマスカット

緑の貴婦人 シャインマスカット

9月、ここ岡山でも店先にシャインマスカットがたくさん並び出しました。綺麗な色ですね。旬は8月中旬〜9月下旬だそうな。旬の真っ只中ということでしょうね。美味しそう~!でもまあ、お高いのです。
私にはとても手を出せそうにありません。ま、絵に描くのはただですので、いっぱい描きましょう。

描き方の動画をUPしています。こちらからどうぞ。

1.先ずは下描きです

ハガキの中にどう入れれば、葡萄らしく見えるか、面白い構図はないか、文字をどう入れるか考えます。
少しオーソドックスに描いたので、画面右下が空いてしまいました。なので、一粒のマスカットを画面に入れることとしました。
この辺りは、臨機応変に工夫しましょう。あなたのセンスの見せどころです!

2.彩色は楽し

下描きが出来たら、練ゴムか消しゴムで余分な鉛筆の線を軽く消しておきます。この時、あまり強く紙を擦ってはいけません。紙の表面が傷んでしまいますので、練りゴムなら押さえる、消しゴムなら一定方向に優しく擦ります。
余分な鉛筆の線が消せたら綺麗な水を筆にとって、マスカットのハイライトを残しながら塗っていきます。
マスカットに塗った水が乾かないうちに青(セルリアンブルー)と黄(レモンイエロー)の混色を薄くしてたらし込んでいきます。
この時、影の部分には少し暗目のブルーやグリーンを置いて、立体感を出すようにしていきます。
緑色(フッカーズグリーンorビリジャン)に黄土色(イエローオーカー)を少し足して、葉っぱも塗っておきましょう。葉脈は絵の具が乾いてから書き足しますので、今は光と陰を意識しながら塗りましょう。
マスカットや葉っぱに塗った絵の具が乾いていることを確認して、背景に綺麗な水を引いて絵の具を流し込んでいきます。いきなり濃い絵の具を使わずに薄めの色を何色か流し込んだ方が綺麗に仕上がります。
マスカットの下に影を塗ります。全体を見てみると、一粒一粒が単調かと思い、もう少し変化が欲しかったので、マスカットの一部に赤紫(カーマイン+ウルトラマリン)を塗り足しました。。
一粒一粒、青緑系の絵の具で陰を足していいきます。ここは、根気のいるところですね。挫けずコツコツとやりましょう。ま、違う塗り方、表現方法もあるのですが、今回は絵てがみ初心者用(と言っても、結構高度ですが)の描き方ですのでまた別の機会に紹介します。頑張りましょう!
少し暗めのブルー色を作って細筆で粒と粒の間に塗り、マスカットの粒を強調します。これで、一粒一粒が浮き上がって見えて来る筈です。と言うのは簡単。なかなか思い通りにはいかないのが現実です。しかしまあ、本格絵画でもありませんので、気楽にやりましょう。しんどくなってしまって投げ出してしまうのが最悪です。疲れてきたら、適当に塗りましょう。ここまで描けてたら、相当に良い感じになっている筈です。自信を持って続けましょう。
マスカットの粒に黄緑を乗せたり、チラリと見える茎?を描いたりできたら、背景が少し寂しく見えてきたので色を追加します。例によって水で濡らして綺麗な色を作って流し込んでいきます。この時、葡萄に絵の具が流れ込んでいかないように塗りやすいように用紙を反対にしたりして注意して塗りましょう。さあ、もう少しでクライマックスに近づきますよ。もうひと頑張りです。
背景が塗れたら、もう少しマスカットに手を入れます。マスカットの鮮やかな黄緑色が表現出来ていない感じだったので、再度、青と黄色の混色を重ねます。でも、もうしんどい、もういいや!と思われたら、そこで絵の完成でも勿論良いですよ。無理すると、続きませんからね。無理せず、のんびり、時たま頑張るというのが「青の森絵てがみ教室」のモットーですからね。
さて、取りあえずこれで絵の方は完成ということで再度全体を見てみましょう。マスカットの色はどうか、透明感はでているか、形がおかしい所はないか、陰や影はうまくいってるか、描き込み過ぎている所はないか等々、反省しながら眺めます。が、反省なんかしなくても大丈夫!上手に描けたー!と、自分を褒めてあげましょう。自己満足でも良いのです。何故なら、自分が描いた自分だけの絵てがみであり、世界で一枚だけのアート作品なんですからね!!

3.文字入れ

さ、絵が納得出来たら、文字入れです。これがまた、難しい所。あ、悩むのは私だけかも知れませんが…。もう文章が浮かんでいる方は、どうぞドンドン進めて下さい。「残暑見舞い」でも良いですしね。あまり深刻に考える必要はありませんが、出来ればウィットにとんだセリフが欲しい、笑わせたい、喜んでもらいたいというのが人情。人の描いた絵てがみの文章を参考にされるのも良いですが、そのまま無断で使うのはやめましょうね。下手したら著作権に引っかかるかも知れませんし、真似してるとか思われたら嫌ですもんね。そう上手でなくても良いので、あなたの言葉で語りましょう。あ、そういえば、全く自分の言葉で話さなかった総理大臣がどっかにいましたね。せめて私たちは、ああならないように、短くても良いので自分の言葉で、心を込めて絵てがみで大事な人に語りかけましょう。
と、これ、どう書こうか、考えました~。「シャインマスカット 緑の貴婦人」とか、ネットで検索したら「緑の宝石」だとか、何だかそのまんまやねという感じ。何にも浮かばないので、もう「残暑見舞い」で片付けようかなと思ってたのですが、買い物に行かねばならなくて近くのスーパーまで行くとあら不思議。「美味しい緑」って浮かんだんです。そしたら、マスカットの出る時期は秋の始め頃だし、「秋が来る 伝える美味しい緑色」がスラスラと出てくるのです。これ幸いとメモ帳にメモって買い物済ませ、帰宅後絵てがみ完成です。
さ、この画賛が良いかどうかは別問題で、考えて何かを出せたかどうかが大事なんですね。一つ浮かべば、またそれを捻ることが出来ますし、違う言葉が浮かんで来るかも知れません。ここが非常に大事だなということです。

さて、今回の「絵てがみの描き方 マスカット」はどうでしたでしょうか?自分で描いてみた!なんて方がいらっしゃいましたら、また見せて下さいね。
youtubeにて描き方の動画をUPしています。ご覧頂ければ、もっと詳しく解るかなと思います。是非どうぞ。


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